やっとこさ、ポルトガルへ
この路地の先に・・・その34
サハラ砂漠を後にし、運転手モハメッドの家におじゃまして、タジンをごちそうになり、
シャワーも使わさせてもらい、ほっと一息。
洗濯物が溜まっていたけど、ここには、コインランドリーなんてあるわけもなく、
なんと川で洗濯。
どんぶらこっこと、何にも流れてはこなかったけど、これもまた楽しい体験だった。
次の朝、車のエンジンが、かからない。
なんとか、他の人の手助けで、出発出来たものの、大丈夫か?この車。
(押せ~、押せ~)
モロッコでは、車同士がすれ違う時、指でサインを出す。
「問題ない、大丈夫」という意味だ。もし、トラブルがあれば、お互い助け合うらしい。
しばらく、走っていると、車のホイールが壊れて、走れなくなってしまった。
(このカスバの下でした)
通りがかりの人に、修理の人を呼んで来てもらって、修理ができるまで、道端で延々3時間待った。
近所の人が、ミントティーを差し入れしてくれた。
なんか、もう疲れた~。スペインに帰りた~い!!
そう、わめいていた私たちを、2人のモハメッドが、港のあるタンジェまで送ってくれる事になった。タンジェまでの途中も、果てなく広がるひまわり畑を、ベルベルミュージックを聞きながらがんがん飛ばして行った。それでも、途中一泊しないと、着かないほど、遠かった。
多分、かなりぼったくられた気もするけど、とにかく早くヨーロッパに帰りたかったのだ。
モロッコでは、もう二度と見ることのできない風景にも沢山出会えたし、親切な人たちにも、い~っぱい、い~っぱいお世話になったし、ぼったくられたりもした。
大自然の美しさも、厳しさも見て、人間のしたたかさも、優しさも見た。
貴重な体験をいっぱいさせてもらった。
そして、本当にほんとうに疲れた。
スペイン行きのフェリーの中では、三時間、口を開けて、ほとんどいねむりしていた。
アルヘシラスの港から、一旦夜行列車でマドリッドに行き、空港では待ち時間ゼロで、ポルトガル、リスボンへ飛んだ。
本当は、ゆっくり、列車で、スペインから、ポルトガルへ入りかったのだが、モロッコですっかり日にちを食ってしまったので、仕方がない。
あ~、やっぱり、ヨーロッパって落ち着く~。
が、ひどい下痢。やられた~!!助けて~!!
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