旅愁とRちゃん
先日、どうも頭痛がひどく、息子の弁当と朝食を作った後、二階の部屋でちょっと横になっていると、
一階のテレビから、懐かしい歌が聞こえてきた。
NHK朝の連続小説「おひさま」の中で、「旅愁」を陽子先生と子供たちが、歌っているようだった。
更け行く秋の夜(よ) 旅の空の
わびしき思いに 一人悩む
こいしや故郷(ふるさと) 懐かし父母(ちちはは)
夢路にたどるは 故郷(さと)の家路
更け行く秋の夜 旅の空の
わびしき思いに 一人悩む
http://momo1949.hobby-web.net/mm/mu_title/ryosyuu.htm
この歌は、人吉の出身の作詞家、犬童球渓の訳詞として有名な曲だ。
人吉では、毎年犬童球渓音楽祭が開かれる。
ブラスバンド部、ギターマンドリン部、時にコーラス部のお手伝いなどをしてた私も、
毎年出場したものだ。
たしか、高校2年の時、当時の人気番組
「小川宏ショー」が人吉から中継される事になり、
私もコーラス部の一員ととして、人吉城跡で、石段に並び「旅愁」を歌った。
放送が終わると同時に、コーラス部のみんなは、ゲストとして来ていたアグネスチャンのもとに走りより
握手やサインを求めていた。
そんな中、同級生のRちゃんは、たった一人、もう一人のゲストだった
「ばってん荒川さん」に駆け寄り
「ずっとファンでした!握手して下さい!」と、興奮気味に手を差し出しているのを、私は目撃した。
私は、その時、いつも明るく周りを笑わせてくれるRちゃんの秘密を見たような、また、その明るさの謎が解けたような気がしていたのだった。
だから、私の中では、ず〜っと
心にじ〜んと響く故郷を思い出させる歌 「旅愁」 = おもろかったRちゃん なのである
卒業して30年間、一度も会った事はないけれど、「旅愁」を聞く度に、自分の事を思い出されているとは、さぞRちゃんもびっくりだろう。
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