この路地の先に・・。その3
2009年03月17日
この路地の先に・・その3
ホテルの外へ飛び出してみたものの、当然のことながらタクシーの姿はもはやなく、通りは他に走る車もなく静まりかえっていた。
しばらくの間、小太りのあきれ顔のポーターのおじさんとH美さんと三人、ボー然と歩道に立ちすくんでいた。
と、その時、向こうから一台の車のライトが近づいてくる。
あれは、まさしく私たちが乗ってきたタクシーではないか!
お兄さんはどこかで車をUターンさせ空港に引き返しているところだった。
手を振る私たちに、はじめは別れを惜しんでいると思い手を振りかえしかけたお兄さんだったが、私たちの必死の形相とジェスチャーに、トランクの中身の事を思い出してくれたようで、「あっ!!」という表情で車を止めてくれた。
そんなわけで、なんとか私たちの手元にリュックは帰って来てくれたのであった。
やっと部屋に入り、シャワーを浴び、寝る前にもう一回バスルームに行こうと思ったらドアが押しても引いても蹴飛ばしても開かない。どうやら中から鍵がかかってしまったらしい。
もう、なんなんだあ~。時計を見ると、すでに2時半。
もう、寝ようっと。
明日の朝になったら、ドアが開いてるかもと淡い期待を抱いて眠りについた。
長い一日であった。
その時は、リュックの一番うえの部分に入れておいた、私の大切なものが消えていることにはまだ気付いていなかった。
続きは、またいつか・・・。
ホテルの外へ飛び出してみたものの、当然のことながらタクシーの姿はもはやなく、通りは他に走る車もなく静まりかえっていた。
しばらくの間、小太りのあきれ顔のポーターのおじさんとH美さんと三人、ボー然と歩道に立ちすくんでいた。
と、その時、向こうから一台の車のライトが近づいてくる。
あれは、まさしく私たちが乗ってきたタクシーではないか!
お兄さんはどこかで車をUターンさせ空港に引き返しているところだった。
手を振る私たちに、はじめは別れを惜しんでいると思い手を振りかえしかけたお兄さんだったが、私たちの必死の形相とジェスチャーに、トランクの中身の事を思い出してくれたようで、「あっ!!」という表情で車を止めてくれた。
そんなわけで、なんとか私たちの手元にリュックは帰って来てくれたのであった。
やっと部屋に入り、シャワーを浴び、寝る前にもう一回バスルームに行こうと思ったらドアが押しても引いても蹴飛ばしても開かない。どうやら中から鍵がかかってしまったらしい。
もう、なんなんだあ~。時計を見ると、すでに2時半。
もう、寝ようっと。
明日の朝になったら、ドアが開いてるかもと淡い期待を抱いて眠りについた。
長い一日であった。
その時は、リュックの一番うえの部分に入れておいた、私の大切なものが消えていることにはまだ気付いていなかった。
続きは、またいつか・・・。
Posted by 梅子 at 13:22│Comments(0)
│世界あちこち迷子日記