リスボンの高校生

2012年01月12日

この路地の先に.....その36


夕べも、早々にベッドに入ったというのに、寝ても寝ても、眠たくて仕方が無い。
なんだか、意識が遠い所にあるみたいな気がする。
モロッコで、私の全パワーを使い果たしてしまったようだ。

それでも、昼頃になると、やっとモロッコの魔力も解け始め、
ぼ〜っとしていた頭も、少しすっきりして来た。

昨日壊したお腹の調子もいいみたいだし、今日はのんびり、リスボン市内の観光でもしてみることにした。

まず向かったのは、サンジョルジュ城。約1500年前に建てられたお城には、真っ白い孔雀が放し飼いにされていた。
高台にあるこのお城からは、テージョ川や、リスボン市内が見渡せる。
リスボンの写真
このリスボンの写真はトリップアドバイザーから無料提供されています



リスボンの写真
リスボン

ここで、高校生ぐらいの子供たちが、美術の授業なのだろうか、スケッチをしていた。
その中の一人の女の子が私たちを指差して「チーノ、チーノ!(や〜い、中国人、中国人!)」とひやかした。

その言葉は、スペインでも、時折小さい子供から投げかけられることはあったが、その時は
優しく笑顔で「日本人よ」と言い返す事も出来たのだが、さすがに高校生ぐらいから言われると、
アジア人を馬鹿にした態度にカチンと来た。

「バッカじゃないの〜。あんたね〜、その歳で、まだそんな事言ってると、あなた自身の品格や知能を疑われるよ」
と、思い切り言って.......

やりたかったけど、気が小さいので、小さな声で、しかも日本語で言った。

リスボンの街は、本当に坂ばっかりで、ぶらぶら歩いているだけでも息がきれるし、
ぼ〜っとしていると、電車に轢かれそうになる。リスボンの写真



隣りの国なのに、スペインとは、随分違うような気がした。
人も街も、なんかのんびりしていて、いい意味での、「田舎」という印象を受けた。

大航海時代、栄華を極めたポルトガルのきらびやかさは、今は、もうない。

リスボンの写真
リスボン


タグ :リスボン

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この記事へのコメント

梅子さんお疲れ様です!(^^)ニコ
短い首を、長くして待ってました!ハッハッハッ!(o^∇^o)ノ アジアてやっぱり何か下に見られてるんですね。せっかく街の雰囲気も良くて癒されるとこなのに、台無しです!(´_`。) 子供からなら自分も笑ってアチョウとか言ってカンフーの真似とかするですけど、高校生・・。 自分だったら・・。若い頃なら、思いっきり日本語で、ホニャラララ・・。『汚い言葉で』 おっと、その前に、その女の子達がゆう言葉の意味がわからないのでムカッ!てもこんですね!ハッハッハッ!(^▽^)/ 意味がわかって今なら・・。お尻出してベロ出してペンペンして走って逃げます!ハッハッハッ!(^^)ニコ 気が小さいので、小さな声で、しかも日本語で!てとこが、梅子さんの可愛さが出て好きです!何か想像出来ます!(o^∇^o)ノ それにしても坂ばっかりのリスボンの街は、自分は息切ればっかりして間違いなく心臓が止まるでしょうね!電車の外に立って、ずっと見て回りたいです!イ、ヤッホ~て言いながら!ハッハッハッ!(^▽^)/ 自分、中々字だけの本て見ないんですけど、梅子さんの旅行記は食い入るように見てしまいます!是非、一冊の本に!!(^▽^)/
Posted by 珈琲屋いけだ at 2012年01月12日 15:56
石造りの統一された色使いの建物に石畳 看板も少なく

こんなのんびりした風景にあこがれます

路地裏もなんとなく馬見原のモノトーンの町に似てる気がしますね
Posted by JoDee&Rod at 2012年01月12日 18:46
リスボンも素敵な町ですね。
あと、梅子さんの文章とても大好きです。
次回もすごく楽しみにしています。
Posted by おもてなし at 2012年01月12日 21:31
高台から見たリスボンの街・・・・
屋根の色がすべて統一されていて
きれいですね~。
オレンジに近い茶色でしょうか?
優しいレンガ色・・・かな?
景観って本当に大事ですね。
Posted by モレア at 2012年01月12日 21:48
こんばんは
リスボンの景色はやっぱり悠久の歴史を物語っているレンガ敷きの所なんですね
雄大な地形の所なんで、時もゆっくりとした流れになってしまうんでしょう
そういう所に身を置くと、体からも緊張感が抜き出てしまうんでしょうね
だから眠気も襲ってきたのではないでしょうか?
高校生の頃って、自分が一番だと考えるところがありますよね
白人優位主義というのは今でもあるようですし
でも、気にする必要も無いし、訂正したところで聞いてくれるか...
旅の最中は、大らかな気持ちでいるに限りますね
でも、ヨーロッパの世界は直に見てみたいです
Posted by トモゾウトモゾウ at 2012年01月12日 23:26
石畳、坂道、そして電車。この3つが揃って、リスボンは世界に名を馳せてますよね~
でも、電車と車が混沌としていて、ヨーロッパながらアジアの雰囲気もありますね。
Posted by 伊津呂 at 2012年01月13日 04:18
あははははははははははははははは
日本語で言い返したんですねぇ~
アジア人は・・いまでも・・低い位置にあるんですねぇ~
金の買い付けをされる方も・・・向こうへ行くとバカにされるとおっしゃってました。
この写真だけ見れば・・・古い町ですが・・・すてきだし・・・かなり栄えた国だっただろうし・・・国は滅びたのだろうけど・・・プライドは存在してたんですねぇ~
でも・・・素敵な旅ですよねぇ~
わたし・・あまり海外へは興味はなかったですけど・・・こうやって・・行かれたことをみると・・いいなぁ~・・行ってみたいなよその国ぃ~♪ですね(^^)
Posted by 弥勒 at 2012年01月13日 12:14
リスボン、リスボン・・・

昔TVのクイズ番組の商品で「リスボン旅行」があったような・・

坂道と電車の写真が風情がありますね。

素敵です。
Posted by ぱこじ at 2012年01月13日 13:07
*珈琲屋いけださま

いけださんのお顔がちらついて、早く続きを書かないと〜と思いつつ。
今後も、たまに尻を叩いてやって下さい。
私の下手な文章はともかく、沢木耕太郎の「深夜特急」という、紀行小説はとってもおもしろいですよ。
私も最近、兄が送ってくれて読んだのですが、私の旅に比べればかなりハードな旅で、とっても楽しめました。

*JoDee&Rodさま

昔は、とっても栄えていた、という所は馬見原と共通していますね(笑)リスボンは、人も温和でとってもいい街です。
宝くじでも当たれば、移住したいぐらい。

*おもてなしさま

ありがとうございます♪
この旅日記も、残す所わずかになりました。
頑張って、完結させます!

*モレアさま

スイスでも、あの景観は、厳しい罰則があって、成り立っているそうですね(花を枯らしたら、罰金とか)
統一された町並みというのは、やはり綺麗で、落ち着きます。
日本は、まだまだ、その点ではこれからという事でしょうか。

*トモゾウさま

石畳というのも、風情があっていいものです。

高校生のこれぐらいの冷やかしなら、あまり気にもしませんが、
一度だけ、イギリスで、存在自体を無視されるという、人種差別を受けたことがあります。これは、傷つきました。初めて、人種差別の意味が分かった気がしました。

*伊津呂さま

落ち着いた、哀愁のあるいい街ですよ〜。ヨーロッパの西の果てです。
機会があれば、景観の勉強を兼ねて、ぜひ、行ってみてください。

*弥勒さま

それが、日本人だというと、返って尊敬されるんですよ。
大昔から、ポルトガルと日本は深い関係にありますからね。
カステラを伝えてくれたポルトガルの人、ありがとう!!

弥勒さんも、まずは近い所から、韓国なんかどうですか?
チャングムのコスプレもできます(笑)修正もばっちりやってくれます。ははは...

*ぱこじさま

クイズにでも当たらないと、もう行く事もないでしょうね。
以前、友人は、大売り出しの抽選で、ニュージーランド旅行が当たったんですよ!
私も、なんか、クイズにでも応募しよ〜っと。
Posted by 梅子梅子 at 2012年01月13日 14:48
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