再びモスクワへ

2013年06月12日

この路地の先に.....その39

モスクワの空港では、リスボンから来た、トランジットの客は私たち2人きりだった。
ホテル行きのバスの待合所に行くと、青年が一人、寂しそうにぽつんと椅子に座っていた。
ずっと待たされて、とてもお腹が減っているという彼に、さっきの機内食で取っておいたポケットのチーズをあげたら、とても喜んでくれた。

彼は、20歳のフランス人で、漁師をしていたのだけど、これから、モザンビークに住んでいるご両親のところに行くそうな。
北の方に漁に行って、オーロラって見た事ある?って聞いてみたけど、通じなかった。
オーロラの発音が違ってた?

なんか、とっても、不安そうにしていたので、ホテルでも、食事に行く時は誘ったりして面倒をみてあげた。
この旅では、ず〜っと見ず知らずの人たちに面倒見て貰いっぱなしだったけど、
最後に、他の人のお手伝いが出来るようになったとは、私も成長したもんだ。

このトランジットホテル、行きも泊らせられたけど、凄いところで、食べ物は酷いし、珈琲はカップの下にドロドロな物が溜まっているし、シャワーは壊れているしで、帰りに泊るのが恐怖だったのだが、この2ヶ月間で、すごく改善されていて、
なかなか快適になっていた。これも、ペレストロイカのお陰なのだろうか。
改革前後、どちらも体験出来た事は、とても、貴重な事だったかもしれない。

ゴルバチョフさんありがとう!

ただ、バスからは降りる事は許されないが、モスクワ市内観光も無料で連れて行ってくれると言うので、
しっかり申し込み、楽しみにしていたのだが、割り込んだ人がいて、とうとう、バスに乗れず、
参加できなかったのが、心残りだった。


私の楽しかったこの旅も、ついに終わりの日を迎えた。
結局、スペインのフラメンコも闘牛も見ず、ポルトガルのファドも聞かずじまい。
でも、それにまさる経験ができた本当にいい旅だった。

歴史ある荘厳なカテドラル、ガウディーの独創的な建造物。
モロッコの、美しいパームヤシの森や、マラケシュの猥雑さ。アフリカの人々のエネルギーと、プライド。
そして、やさしい人たち。
出会った全てが一生の宝物。

またいつか、こんな旅が出来るだろうか。
再びモスクワへ

再びモスクワへ


再びモスクワへ

再びモスクワへ

再びモスクワへ



〜〜明日は、最終回〜〜




タグ :モスクワ

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この記事へのコメント

おはようございます!(^^)ニコ
やっぱり、どこの国でも持ちつ持たれつです!ヾ(=^▽^=)ノ

自分が外国で、一人寂しそうに腹減らしてぽつんと座ってる時に
梅子ちゃんみたいに話し掛けてくれて、チーズまで貰ったら・・・。
神に見えると思います!(;゚д゚)アッ 
泣くかもしれんです!ブヒッて・・・。^( ̄(●●) ̄ )^ ハッハッハッ!

ん?髪が長い女の子は、もしかして・・・。彡サッ
Posted by 珈琲屋いけだ at 2013年06月13日 10:32
右端に写ってるのは梅子さんですかっ!!

素敵すぎる~~~!!!
Posted by 福ちゃん福ちゃん at 2013年06月13日 13:50
待ってました。旅行記続編!
いよいよ明日が最終回?
う~んどんな結末なんだろう!
ハッピーエンドでお願いします。^v^
Posted by モレアモレア at 2013年06月13日 19:33
*珈琲屋いけださま

困っているときはお互い様です♪、チーズ一個位じゃなんの足しにもならないでしょうけどね。

なんか、結局髪型が、今と同じって事が、自分でもウケます。

*福ちゃんさま

このお家に、何泊がお世話になりました。
若〜っ。私にもあんな頃が。かかかっ。

*モレアさま

ん〜、まあ、ハッピーエンドと言えば、ハッピーエンドでしょうね
(苦笑)
Posted by 梅子梅子 at 2013年06月13日 20:13
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